【解説】総論第4章鑑定理論

不動産の価格に関する諸原則(3):代替の原則

【解説】総論第4章
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代替の原則

<不動産鑑定評価基準>
Ⅲ 代替の原則

代替性を有する二以上の財が存在する場合には、これらの財の価格は、相互に影響を及ぼして定まる。
不動産の価格も代替可能な他の不動産又は財の価格と相互に関連して形成される。
先生
先生

カレーに牛肉と豚肉と鶏肉とどれを入れますか?

生徒
生徒

牛肉を入れたいですが、値段が高いので、豚肉を入れてますね。

生徒
生徒

セールで牛肉が安いときは、牛肉を入れるときもあります。

生徒
生徒

量が必要な時は鶏肉もありですね。

生徒
生徒

カレーはお金がないときに食べることが多いですね。水で薄められますから。

生徒
生徒

って、なんですか?これ。

先生
先生

代替性を有する二以上のお肉が存在する場合には、これらのお肉の価格は、相互に影響を及ぼして定まる。

先生
先生

カレーに牛肉を入れたいが、安いので豚肉・鶏肉を買う。ただ、牛肉が安い場合には、牛肉を買う・・・きっと、みんな同じ行動をするんでしょうから、この微妙なバランスの中で、牛肉・豚肉・鶏肉の価格は、相互にバランスを取りながら、決められているわけです。

生徒
生徒

お肉はそうなんでしょうけど、不動産はどうなんですか?

先生
先生

自然的特性から完全な代替性はないですが、似たような不動産の間で、代替性は成立します。住宅で言えば、都心からの通勤時間が同程度のエリアでは、代替性が認められると思います。

先生
先生

また、投資対象として、投資用アパートと株等も緩やかな代替性が認められると思います。


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