論点ブロック総論
論点ブロック各論
最近の出題傾向
建付地について、次の各問に答えなさい。
⑴ 建付地の定義についてその特徴を挙げて説明しなさい。
⑵ 建付地の価格が更地価格を上回る、いわゆる建付増価が生じている場合について 2 つ例を挙げ、建付増価が生ずる理由について簡潔に説明しなさい。
⑶ 建付地の鑑定評価額の求め方について簡潔に説明しなさい。
⑷ 複合不動産価格をもとに建付地の価格を求める 2 つの方法を挙げ、その定義を簡潔に説明し、それぞれの方法の留意点について説明しなさい。
例として、平成28年の第2問を見てみましょう。
小問(1)、(3)、(4)については、不動産鑑定評価基準及び留意事項記載の定義等を記載すれば、答案ができあがってしまいます。
(2)については、要説に説明が記載されています。
平成26年以降の本試験問題は、小問形式で、定義、要件、具体例といった、不動産鑑定評価基準及び留意事項に記載されている基本的な知識を問う問題が多く出題される傾向にあります。
論文式試験の勉強方法
不動産鑑定評価基準及び留意事項を暗記しても、どこの部分使えば良いか分からず、答練で解答できない経験はありませんか?
そんな方は、問題と答えをセットで暗記をしてみましょう。
不動産鑑定評価基準と留意事項を暗記する際に、どのような問題でその暗記した箇所を使うのかをイメージしながら暗記することが必要です。
具体的には以下のとおりです。
×暗記した後に問題を解く
〇問題で問われている箇所を覚える。
次の手順で不動産鑑定評価基準及び留意事項の暗記を進めると効果的かと思います。
Step1:論文式問題(過去問・答練問題etc.)を解く。
Step2:解答・解説を読む。
Step3:答案作成に必要な不動産鑑定評価基準及び留意事項を暗記する。
ただ、いちいち問題から該当箇所を抽出するのは少々面倒ですね。
論点ブロックは、答案作成に必要な不動産鑑定評価基準及び留意事項を集めて、一問一答形式にしてあります。
もちろん、すべてを網羅しているわけではありませんので、足りない箇所は適宜自ら追加する必要はありますが最初のステップの手助けにはなるものと思います。
論点ブロックの使い方
まずは、論点ブロックを暗記しましょう。
基本論点から答案作成に必要な個所を集めていますので、暗記できれば、答練でも白紙で提出することはなくなるはずです。
特に昨今は小問形式の問題が出題されますので、小問のいくつかは解答できるはずです。
論点ブロックで対応できなかった部分は、追加で暗記していきましょう。
論点ブロックの効果
不動産鑑定評価基準及び留意事項を全部暗記しなくても、答練で点数が取れるようになります。
試験に出るところから覚えていくため、最終的に不動産鑑定評価基準及び留意事項の暗記がすべて終わらなくても、基本論点の答案は早い段階で書けるようになるため、短期合格への途が開けると思います。
蛇足:要説
試験は不動産鑑定評価基準に記載されていない内容は要説から出ると言っても過言ではありません。
時間があれば、要説を読み物として読んでみてください。
特に「具体例を挙げよ」といった問題の答えは、要説の解説ページに記載がありますので。
受験生には、少々難解かもしれません。よくわからない箇所があれば、質問してみてください。